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心理カウンセラーに向いている人の特徴

カウンセラーの適正

 心理カウンセラーは、大変難しい仕事です。 その難しさは、知識や経験ももちろんのこと、人と接することにあります。 人間は同じような外見をしていても、中身は千差万別です。 考え方、感じ方、いつ怒るのか、いつ泣くのか、人それぞれが違う感性を持っています。

 心理カウンセラーの仕事はそんなひとりひとりの気持ちに寄り添い、悩みや悲しみ、怒りを解きほぐし、明るい未来を彼らに提示する素晴らしい仕事です。 そしてそれは、誰にでも出来るものではありません。


話を聞く

 人は話を聞いてもらうことで、快感を得ることが出来ます。 誰もが話を誰かに聞いてもらいたいと望みます。それは悩みを持っている人だけではありません。 現代社会では、自己主張をしなければ、認められないシーンも多く、誰もが話をしたい、情報を発信したいと求めているのです。 誰かに認められたり、相手を言い負かしたりするために、言葉を武器にしていることもよくあります。
人は本来、誰かに話を聞いてもらって、自分のことを理解されたと感じることを強く求めています。 しかし、深刻な悩みや打ち明け話は知人や友人にはできないことも多いのです。 また、友人たちも人の話を聞くプロフェッショナルではありませんから、話を聞くうちに面倒になったり、 強い口調でアドバイスをしたくなったりしてしまうものです。しかし、それは彼らを時としてさらに追い詰める結果になります。
話を聞くということは、簡単なようで難しく、実践しているつもりでもいつの間にか自分の話をしたいという欲求を満たそうとしていることがあります。


心理カウンセラーの仕事

 心理カウンセラーは、人の悩みや心の病に語り合いによってアプローチをして、それらを改善するためにその人たちとともに道を探っていく仕事です。 多くの悩みを持った人や精神的に不安定な人たちがカウンセラーの元を訪れます。 そこでは医者や病院のように薬を出したり、治療を施すことはしませんが、悩みを聞いてもらったり、話をすることで解決の糸口を見つけたり、ホッと安心できることがあります。
悩んでいる人は、アドバイスを求めていることもありますが、「ただ話を聞いて欲しいだけ」という時があります。 心理カウンセラーは、悩める人たちを自分の思う通りに動かそうとはしません。 解決方法を提示して導いたりもしません。具体的なアドバイスは心に響けば功を奏しますが、悩みが深い時には逆に追い詰めることになる場合もあります。 心理カウンセラーはそんな状態を重んじて、話を聞くことを重視します。
 心理カウンセラーの仕事の対象は、実に様々です。 学校や会社、医療現場では、患者だけでなく医師のカウンセリングを行う心理カウンセラーもいます。 悩みや話を聞いて欲しい人の数だけ、仕事はあります。 現代社会の闇に、「話を聞く」という方法で迫り、明るい希望を見出す仕事、それこそが心理カウンセラーの本分なのです。


心理カウンセラーに向いている人

 誰でも人は、人の話を聞くことはできますが、自分の聞きたいようにしか聞けないことが多くあります。 自分の良いように解釈して、自分が良いと思うようなアドバイスをしようとします。 しかし、悩みを持った人が何を求めているかを慮ることはできません。 それでは、悩める人たちがさらに心を閉ざして、「どうせ自分のことをわかってくれる人はいないのだ」と感じてしまいます。
心理カウンセラーは、いつ如何なる時も自分の私情や感じ方を相手に押し付けたりしてはいけません。 この仕事に向いている資質の一つには、思い込みを捨てて真摯な気持ちで人と向き合える、という要素があります。 思い込みは自分の経験や個人の感情によるものです。それは自分にとって有益な方法を提示してくれますが、相手にとっても最良とは限りません。 まずは、まっさらな気持ちで相手と向かい合うことで、彼らがなにを望んでいるかを知りたいと願い、話を聞くのです。
話を聞くためには、会話が上手である必要はありません。 話を引き出すためのアプローチは有効ですが、話しやすい環境づくりや信頼を得るための温かい思いやりがあれば十分です。 人と接することは嫌いではいけませんが、口下手でも思いやりの心を何らかの形で示すことができれば問題ありません。 むしろ自分が話すよりも、相手の話を聞きたいと思う人のほうが適していると言えるかもしれません。


心理カウンセラーに課せられた使命と意義は、現代社会での様々な問題によって高められています。 話をすること、自己主張をすることで、自分の存在意義を見出そうとする人たちは多くなり、 また、誰かに話を聞いてもらいたいという人も同じだけ増えています。 人には言えない悩みを抱えている人でも、本当は誰かに聞いて欲しいという欲求があり、それを解消してあげられる人は、数少ないでしょう。 心理カウンセラーは、その数少ない人の中でも、「話を聞く」ということをプロとして行う上で、本当の話の聞き方を知っている人でなくてはいけません。 話を聞くということは、誰にでも出来るようですが、実は非常に難しく、高いスキルを必要としているのです。

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