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人付き合いが苦手な人

 学校や職場など、人が集まるあらゆる場所において、人とうまくコミュニケーションを取ることが難しいと思っている方はどこにでもいるものです。 自分に自信がなかったり、外見的や内面的に何らかのコンプレックスを持っていたり、人と話すのが怖いと思っていたりなど、その原因はそれぞれにありますが、 いずれも人と接することに何らかの抵抗を感じていると言えるでしょう。
その集団の質にもよりますが、こうしたコミュニケーションを苦手とする方のことは、とかく置いていきがちです。 なぜなら、スムーズに意思疎通ができる方の方が付き合いやすいですし、仕事に関しても円滑に問題なく運べることのほうが多くあり、 つまずいてしまったり立ち止まってしまったりといったことがないためです。
 もちろん、うまくコミュニケーションを取れる方だけが集まれば滞りなくことは運びますが、 そうしたことが苦手な方を置いてきぼりにすることはメンタルケアの観点から考えるとよくない傾向にあるわけです。 うまく意思疎通ができない方にも当然感情や考え方があり、本当はそれをさらけ出したいと考えているはずですが、 本来の性格や過去の体験などさまざまな要因でそれを自ら阻害してしまっているのです。 こうした方にも目を向けて、その方の能力を引き出す方向に持っていくこともメンタルケアには重要な要素であるといえます。

 では、コミュニケーションが苦手な方の特徴や共通点とはどのようなところにあるのでしょうか? それを知っておけば、その方の素晴らしい能力を引き出すヒントが見えてくるかもしれません。


外から見た特徴

 人とうまくコミュニケーションが取れない方には、大きく分けて2パターンあると考えられます。 1つは自分の意思でコミュニケ―ションを断っている場合、もう1つはうまく自分を出したくても出せない場合です。 これら2つのパターンは根本的に異なると思ってよいわけですが、外部の人間から見た印象としては、この双方に共通した特徴が見られることは確かです。
その特徴は、比較的わかりやすいものであるでしょう。

無口であまり話さない

もともとコミュニケーションとは人と会話を交わすことが基本ですから、普段からその傾向が見られないということは、 何らかの原因でコミュニケーションに問題を抱えていると考えることができます。

会話中の反応が少ない

複数の方で何かの話をしているとき、楽しければ笑うし驚いたことがあれば相応のリアクションをするものです。 その反応の仕方には個人差がありますが、その話についてどう思っているかわからないくらい反応が薄い方もおられます。

自分からは発言しない

会議や意見交換のような場でも、日常的な世間話でも、人の話は聞いているけれど自分の意見を発言しない方もおられます。 言えないのか、言いたくないのか、何も思い浮かばないのかは人によって違いますが、その方がどう考えているのか読みにくい面はあるでしょう。



内面的な特徴

ここでは、特にコミュニケーションを取ろうと思ってもなかなかうまくいかないタイプの方をピックアップします。 自ら接点を断っている方と違って、本当はうまくやりたいのにそれができない方は、日々の生活に何らかの不便さや悩みを抱えているものです。

穏やかで争いが嫌い

人と会話を交わすにおいて、自分と意見が違ったりすることは当然あってしかるべきです。 そのためにときに衝突したり違った意見を交換したりすることもありますが、 特に穏便な性格の方はそうした衝突やすれ違いもできれば避けたいと考えていることが多くあります。

慎重な考え方

何でも直感的に感じたりひらめいたりする方は、その都度のリアクションも早く意見もどんどん発することができますが、 慎重に物事を考える方にとってはその瞬発力を出せないことがあります。 その話題に対して多角的に見たり深く追及したりといった物の考え方をする場合は、ときに流れに置いていかれがちになってしまいます。

他人の反応を気にする

例えば、自分が何か言ってしまったことでその場にいる誰かが反発するかもしれない、 またスムーズに進んでいた会話が止まるかもしれないといった不安を抱えていると、会話の流れの変化を受けること自体が怖くなってしまいがちです。

思ったことを我慢できない

もちろん、自分の意見をはっきり言えることは有利ですが、ときにその場面において言わなくてもよいこと、 または言ってはいけないことまでもつい口に出してしまう方がおられます。 隠したり黙ったりといったことが嫌いな方は、逆にコミュニケーションに角を立ててしまうこともあるのです。


コミュニケーションが苦手な方の対処法

 もともと性格的に人と接することが苦手なわけですから、具体的に対処して明日から実践できることは少ないでしょう。 しかし、考え方や視点を少し変えてみるだけで、意外と今までに感じなかったような反応が返ってくることもあります。
 コミュニケーションが苦手な方は、やはり自分に自信がないことが多いと考えられます。 そのため、自分の意見や言葉が受け入れられるか不安であったり、ときに意見すら持たなくなったりすることがあるのです。 自分に自信を持てないことをまずは受け止めて、認めてあげることから始めましょう。
そして、もし人が自分と異なった意見を発したときも、それは正しいことと間違っていることの対比ではなくあくまで違った意見が複数あるだけのことです。 つまり、他人から異なる意見が発せられても、ただ単に違う意見として対等な立場にあってよいはずなのです。 そのため、自分が否定されたとしても落ち込む必要はなく、対等に話し合えばよいのです。


 人と接したり付き合っていったり、また組織の一員として動いたりするときに、コミュニケーションは必須となります。 もちろん、それらが苦手な方に対して周囲も意識して意見や能力を引き出そうとすることも大切ですが、 何より本人がコミュニケーションに対して貪欲になること、また自分は卑下される対象ではないと意識できるようになることが第一です。