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医療事務の需要

医療事務の需要

医療機関の種類別需要

 医療事務の需要は、病院などの医療施設の数によってほぼ決まりますが、医療施設の数は、増えているのでしょうか? それとも、減っているのでしょうか?
厚生労働省のホームページにある、平成25年度の医療施設数の推移に関するデータによると、 病床数が20以上の一般病院は減少傾向にありますが、病床数が19以下の一般診療所は過去20年間を通して増加傾向にあります。 病床数が19以下の診療所とは、地域にある個人病院、クリニックなどの小規模な病院のことです。 高齢化が進んでいますし、そういえば、美容皮膚科や心療内科など、新しい診療科がある病院が最近増えている気がします。
これらの小規模な医療機関では、医療事務の仕事も多岐にわたります。 それだけに、求められるスキルも幅広く、臨機応変に対応することが求められます。 診療報酬請求業務とカルテの管理をするだけでなく、窓口業務で患者さんの病状を確認することもあり、基本的な医療的な知識とともに、高い接遇のスキルが必要になります。 最近は医療機関も競争が激しくなり、求められるサービスのレベルが高まってきていますので、接遇スキルはとても重要です。 また、医療機関の総務や経理の知識が必要になるかもしれません。 これらのスキルを総合的に持つ人材は不足しがちですから、高いスキルを持つ医療事務スタッフの需要はますます高くなると言えるでしょう。


進むIT化の中でのニーズ

 医療の現場では、カルテやレセプト業務のIT化が進み、パソコンで仕事をするのが当たり前になってきています。 仕事がIT化によって自動化されると、人の手は不要になってくるのでしょうか? 確かに、IT化により作業効率は格段にアップしていますので、手書きでレセプトを作っていた時代に比べれば、 人員は削減できているのかもしれません。 しかし、パソコンでカルテやレセプトのデータを入力したりチェックしたりするのは、結局人ですから、医療事務の人員が不要になる、ということはあり得ないのです。
また、最近では大学病院などの大きな病院には、受付の際に自動再診受付機が置いてあります。 これは、患者さんが診察券を入れるだけで、受付事務や、次の診察の予約などの事務作業をしてくれる機械で、医療事務のコスト削減のためのIT化の一環です。 しかし、病院に来る人の大半は高齢者なので、自動再診受付機の横で、必ず事務員の人が一緒に操作しているのを、よく見かけます。 いくらIT化が進んでいても、人の手は必ず必要なのです。


「公的医療保険」は全国共通のルール

 よほど過疎の村というのでもない限り、医療機関は全国どこに行っても必ず存在します。 毎年のように医療制度は変わりますので、その都度覚えることは多いですが、健康保険の制度や医療事務の基本的な仕事の仕方、 ノウハウなどは全国どこに行っても共通です。 全国どこに行っても需要があるというのは、医療事務の技術と経験を持っている人にとってはとても大きな強みです。 医療事務は女性が長く働けるといわれています。それは、結婚や夫の転勤などで引っ越すことになっても、 医療機関はどこにでもあるので次の職場が探しやすいという理由もあるのです。

 医療機関のコスト削減のため、医療事務の仕事内容は複雑化し、IT化などにも対応しなければなりません。 医療事務スタッフに求められるスキルは高いものになってきています。 これらの高いスキルを持ち、さらに経験豊富な医療事務スタッフの需要は高まる一方です。


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