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医療事務の歴史

医療事務の歴史

女性に大人気の職業、医療事務。 働きながら、子育てをしながら資格取得する人も多いようです。 人気の理由は……就職に強い、時代に左右されにくい、医療系だから安定しているという点が挙げられるでしょう。 医療事務の仕事内容は様々ですが、いつから「医療事務」という資格や仕事が成立するようになったのでしょうか。 時代劇を見ていても、お医者さんのところに患者さんが駆け込んでいくだけで、複雑なお会計や手続きをしているようには見えませんよね。

医療事務という仕事の誕生秘話

 その昔、今の医療事務にあたる仕事は「庶務課」や「経理係」が担当していました。 時代の流れと共に、医療事務が独立した職業になった理由は、医療制度の歴史や医療の進化、そして社会の発展が大きく関係しています。
健康保険法は大正11年に制定されましたが、戦前の健康保険法は現在の健康保険法とはだいぶ趣が異なり、戦争に向けて国力増強という側面が強かったようです。 国が総力を挙げて普及活動を行い、急速に加入者が増加したものの、戦争が進むと共に制度が成立しなくなってしまいました。
そして戦後になると、医療保険制度や福祉政策は急速に充実します。 医療公費負担制度も幅広くなり、保険だけでなく医学にも目覚ましい発展がありました。

医療を取り巻く環境が急速に進むにつれ

医療事務の内容が幅広くなる

専門的な知識が必要不可欠

医療費請求に関する業務が複雑になる


上記のような現状が浮かび上がり、医療事務を通常業務の一部としてみなすには、知識が追い付かなくなってしまったのです。 また、大勢の人が医療保険を持つようになり、業務量が激増しました。 そこで、医療事務という専門職が誕生したのです。医療事務の発展は、多くの人が医療を受けるようになった証しでもあるのです。


医療事務が専門職であることの証「資格」

医療事務の資格は、各医療関係団体などが運営する民間の資格で、国家資格などはありません。 資格の種類は、おおよそ30以上です。ここでは、特に有名な医療事務の資格3つが、いつごろ始まったのかをご紹介しましょう。

医療事務管理士技能認定試験

技能認定振興協会が行っている試験で、昭和49年に開始されました40年以上の歴史を持ちます。年間約4万人が受験しています。

医療事務技能審査試験・メディカルクラーク

日本医療教育財団が主催する試験で、こちらも約40年の歴史があり、総受験者は152万人に上ります。

診療報酬請求事務能力認定試験

国内で最難関とされる医療事務の資格で、合格率は4割弱。厚生労働大臣認可。20年の歴史を持ち、年間約2万人が受験しています。



医療事務という職業のこれから・・・

 急速に少子高齢化社会が進む中、医療関連の仕事である医療事務のニーズは高まると言われています。 最近は介護関連施設や訪問介護の事業で、介護保険に関連する報酬請求業務ができる人のニーズがあるようです。 また、小規模な診療所では医療事務は特に大切。総合病院と違い、いろいろな事務を一手に請け負う重要なポジションとなっています。

 どんなに機械化が進んだとしても、医療事務が完全になくなるのはまだまだ先のようです。 とは言え、コンピューターを扱う技術を持った人が重宝されるのは事実。医療事務自体の仕事は減る可能性があります。

人間が作成した問診票などを管理する、確認する人間は必要です。 患者さんなどに対しての細かい応答や、雑務など、医療事務には様々な業務があります。 レセプト(診療報酬請求業務)だけでなく、より人間的なコミュニケーションなどが重要になるかもしれません。
今後の医療事務に求められるのは、機械には対応できない分野が多くなりそうですね。